肩が痛いと思ったら実は…死に直結「急性冠症候群」の恐怖

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 近年、崩壊しやすいプラークと、そうでないプラークがあることが分かってきた。
「プラークが軟らかく、プラークを覆う皮膜(繊維性皮膜)が薄いと崩壊しやすい。また、プラークにマクロファージ(体の掃除役を担う細胞)や炎症細胞が多いと崩壊しやすい。これらは明らかになっていますが、どういう人に崩壊しやすいプラークが多いかは、詳細には分かっていません」

 自分の状態を確実に調べられない以上、急性冠症候群が疑われる症状があれば、すぐに対策を講じなければならない。
「特徴的な症状は、胸痛や息切れです。しかし、意外な症状が出ることもあります。私の知人は肩の痛みで心電図をとったら心筋梗塞で、病院に着いた時には心破裂を起こしていました。肩凝り、歯痛、腹痛、腕の痛みなどの症状を訴える人もいます。これまで感じたことがない痛みがあったら、循環器科のある病院をすぐに受診すべきです」

■冷や汗もひとつのポイント

 もうひとつのポイントは、冷や汗だ。
「冠動脈の狭窄(きょうさく)で心臓のポンプ作用が弱まると、交感神経が心臓を動かそうと信号を出します。交感神経が優位に立つので、汗が出るのです」

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