患者800万人 カラオケ歌えないのはドライマウスのせい?

公開日: 更新日:

■薬剤の副作用

 残り9割のドライマウスは、原因が多岐にわたっている。心因性、筋力低下、口呼吸などで、これらが複雑に絡み合っている。

「ストレスを強く感じるとどんな人でも唾液の分泌が悪くなります。心因性のドライマウスは、その傾向が強い。また、加齢とともに筋力が落ち、寝ている時などに舌が喉の奥に落ち込みやすくなります。すると、口がぽっかり開いて、口腔内が乾きやすくなります。口を普段からポカンと開けるクセがある口呼吸の人も、やはり口の中が乾きやすくなります」

 就寝中に無呼吸の状態を繰り返す睡眠時無呼吸症候群の人も、口を開けて寝ているので、ドライマウスになりやすい。

 さらに深刻なのは、薬剤の副作用によるもの。
「口が乾く副作用がある薬は多い。これらを長期にわたって服用していると、唾液を分泌する機能が低下して、慢性的なドライマウスになりやすいのです。すると、薬をやめてもすぐにドライマウスが改善されない。また、ドライマウスの患者さんには、病院で抗うつ薬や抗不安薬を処方され、それらの副作用で一層ドライマウスが悪化している人もいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に