【肝臓移植】「東京では無理と言われ関西の病院を探してもらった」

公開日: 更新日:

「当初は東京での移植手術を考えて病院を探したのですが、“できない”“無理です”と言うばかりで、見つかりませんでした。そこで妻の知り合いの医師に病院を探してもらったのです」

 東京から京都に向かう前日、知人や友人が60人ほど集まり、「生きて帰ってこいよ」と、送別会を開いてくれたという。

 8時間に及ぶ大手術で、隣の手術台で横たわる夫人の肝臓のうち、6割ほどが多田さんに移植された。

 1カ月間入院し、退院後から約10カ月間、病院前に借りたマンションに住み、夫婦で京大病院に通院した。

「治療代金は300万円ほどだったでしょうか。術後の主な治療は、肝臓で生成される胆汁が詰まるのを除去することでした。この症状には警戒し、現在も定期検査を受けています」

 夫人から「若いピカピカ」(多田氏)の肝臓を提供されて、長年、苦しんできた、だるさから解放された。

 ところが5年前、再び大病が襲う。胃がんが見つかり、東大病院で胃の3分の2を切除したのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動