【胆のう結石】 痛みが右わき腹から背中に移ると同時に激痛が…
翌日、再び同病院を訪ね、「腹部超音波検査」などを受けた後、担当医から画像を見せられた。
「胆石ですね。正確にはコレステロール系胆のう結石です。内視鏡外科手術で除去しましょう」と説明された。
画像には、小さなシャボン玉のような物が、重なるようにして写っていたという。
胆石は、脂肪分の消化を補助するために肝臓で生成された胆汁中の成分(コレステロール)が溶けきれず、石のように固まってしまうもの。固まった胆汁が石のようであったことから、「胆石」と名付けられている。
三田さんの胆石は胆のうに発生(胆のう結石)していたが、ほかに肝内や胆管にも発生する。痛みが起こるのは、胆石が胆のうから出ようとするとき、臓器に触れるからだ。胆のうなどにあっても痛みが出ない人もいて、見落としてしまうケースも多いようだ。
ただ、胆石が増えて炎症などが起こると、激痛以外に嘔吐、発熱が生じることもある。
三田さんの手術は腹部に4カ所の小さな穴を開け、内視鏡で胆石を除去するものだった。手術時間は約1時間20分。