水だけで十分の朝も…「1日3食が健康にいい」のウソ
朝、なんとなく食欲がなくても、朝食も含めて1日3食の規則正しい食事が健康の秘訣――。これ、ごく当たり前の常識のように思えるが。
「そんなことはありません。大間違いです。1日3食は成長期の子供にとっての理想的な食生活。オトナの場合は別なのです。これ以上は成長しない中高年が成長期の子供と同じ食生活をしていたら、その先に待っているのはメタボだけです」
こう言うのは、管理栄養士の伊達友美氏だ。朝食を軽く済ませる人が、午前中の活動のためのエネルギー補給として糖分を取るのも、本来は不要だという。
「人の体は、糖分が不足すれば体脂肪を代わりに使うので、それで済む。朝食は水だけでも十分なのです」
食事の回数は1日3食と決めつけない。重要なのは、食べたいと思うときに食べるという臨機応変なリズムだ。
「大して食べたいと感じていないときは、体が食べ物を欲していないということ。逆に“食べたい”と思うのであれば、無理に朝食を抜かないのが、その人に合った食生活ということです」