“こぶとり爺さん”もガンだった? 「耳下腺腫瘍」に要注意

公開日: 更新日:

 昔話「こぶとりじいさん」のこぶは、がんだった?? 「はねだ耳鼻咽喉科」の羽田達正院長に聞いた。

■発症原因は不明

「こぶとりじいさん」はご存じの通り、顔に大きなこぶのあるおじいさんが主人公で、鎌倉時代の説話物語集「宇治拾遺物語」にも同類の話が載っている。おじいさんのこぶと似たような様相を呈するのが、耳下腺腫瘍だ。

「耳下腺は、顎下腺、舌下腺とともに唾液腺のひとつで、唾液をつくりだし、分泌する器官。3つの唾液腺のうち最も大きいのが耳下腺で、唾液腺の腫瘍の7割を耳下腺腫瘍が占めます」

 耳下腺の場所は、左右の耳の前から下にかけてで、ちょうどおたふく風邪で腫れる辺りだ。

 腫瘍ができていても、痛み、違和感、食事ののみ込みにくさ、しゃべりにくさ、耳の聞こえの悪さなどの自覚症状はない。唾液に関連した器官だが、唾液の分泌が悪くなるわけでもない。

 自覚できるのは、指で触れるしこり程度。最初はほんの小さなものだが、時間をかけて徐々に大きくなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭