水前寺清子さんが語る「脊椎管狭窄症」を克服するまで
でも、ステージで着流しを着ている時は、晒を巻いて帯を締め、腰回りをガッチリ固定しているから痛みは感じることもなく、歌うには支障がなかった。
それが、5年前にステージの階段で転んで左膝靱帯を痛めたあたりから、足をかばうようになって。立っていると両足先が冷たくなり、そのうちしびれるようになって、突然、力が抜けて転ぶことも増えてきたんです。転んでご迷惑をおかけしたくないし、ソワソワ床を見てステージに出るわけにもいかない。
■「立っていると両足先が冷たくなって…」
2年前、お医者さんに行ったら、腰部脊椎管狭窄症と診断されました。腰の骨が狭窄して足先の神経に触れて、しびれを起こしていたんです。
手術を勧められ「お願いします!」と即決。躊躇することはありませんでした。私の正装は着流しですから、凛としていなきゃいけないし、「助けて~!」なんて言えませんから。痛みは嫌い。スパッと治したい。そう思って、68歳で手術をしました。
退院した翌日からはコルセットをして仕事をしました。足のしびれも腰の痛みもなく、毎週土曜、2時間の生番組の司会も元気にやらせていただいています。病後だからと心配するより、「原因を取り除いたから大丈夫!」って考える性質なんです。だから、退院したら腰のことはスッキリ完結。もう心配しません。