「入浴でやせる」は間違い
「単に入浴すると汗をかいて体の水分が抜け、一時的に体重が減るからです。サウナに10分間入ると平均490ミリリットルの水分が失われます。41度の風呂に15分間入ると800ミリリットルの水分が抜けます。しかし、これは一時的なもので、水分補給すればすぐに元に戻ってしまいます」
それでは、風呂はまったくダイエット効果ゼロなのか。一概にそうとは言えないと、早坂教授が言う。
「ストレートな効果はありませんが、入浴は間接的に大きなダイエット効果を生み出すのです」
例えば風呂に入ると血流が抜群に良くなる。それが疲労回復、体にたまった乳酸を取るのに大きな効果を出すのだという。
「また、スポーツや勤労でこわばった筋肉のコリ、さらには筋などを柔らかくする効果があります。そのおかげで、関節の可動域が広がったり、体が柔軟になったりします。その結果、次に運動したり働いたりする際、全力であたることができる。その結果、より大きなエネルギーが消費されることとなり、ダイエットにつながるのです」