西山麗さんは大動脈弁狭窄・閉鎖不全症 14歳で最初の手術
でも、それから数カ月たった今、チームに合流して遠征しています。まだ試合には出られないものの、やっぱり続けることを選びました。“この自分にしか伝えられないことがある”と思えるようになったからです。病気の子供たちに希望を与えたい――。その原点に戻って、体がもつ限りチャレンジし続けようと今は思っています。
現役続行を母親に電話すると、「そう言い出すんじゃないかって、お父さんと話してたのよ」と言われ、親はすごいなと思いました。私もいつか子供が欲しいです。でも、その前に結婚ですね(笑い)。
▽にしやま・れい 1984年神奈川県生まれ。5歳で大動脈弁狭窄・閉鎖不全症と診断され、14歳で生体弁置換手術を受ける。中学からソフトボールを始めると、高校でも目覚ましい活躍を見せ、日立ソフトウェアに入社。08年北京五輪のソフトボールで金メダルを獲得。16年から豊田自動織機「シャイニングベガ」でコーチ兼選手として活躍している。