映画監督・俳優の佐野和宏さん 下咽頭がんから復帰まで3年

公開日: 更新日:

 術後は昏睡状態が数日続きました。その間はトリップしていて、空を飛んだり楽しかった。

 その時に見た、大きな洞窟の中に石仏がある風景もよく覚えていて、スリランカあたりにあるんじゃないかといま探しているんです。そんな状態から徐々に現実に戻ってきたので、声を失ったことも割とすんなり受け入れられましたね。

 手術で性欲が失せるとかはなく、男としてはさほど変わりはなかった。寝たきりでふくらはぎがヒラヒラ、体重が10キロも減ったので、なるべく車椅子を使わず自力で歩き始め、病室を抜け出し、納豆とか食べやすくて栄養になるものを買いに行きました。

 術後1カ月あたりからは外泊もしていたし、そんなにセックスがご無沙汰になることはなかったな。病気だからできないなんてない。大丈夫ですよ。

 それより、入院中は何もしないで済んだ分、3カ月で病院を放り出されてから自立することのほうが結構大変で、仕事に復帰するまでに3年かかりました。

■声がでなくてもどうにかなる

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭