【顎の痛み】親知らずの感染症と三叉神経痛に市販薬は効かない

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「かなり腫れて、歯茎からウミも出ます。ただ、親知らずが完全に埋まっていると、本人は親知らずがあることが分かっていません。それで市販の鎮痛薬などを飲んでいて悪化させてしまうのです」

 化膿しているので、化膿止めの薬(抗生物質)を飲まなければ腫れは引かない。しかし、市販の化膿止めの薬は塗り薬しかない。腫れている部分は熱を持つが、氷などで冷やすと腫れが引きにくくなるので冷やしたりせず、早めに受診しよう。

「抗生物質を使えば、3日くらいで腫れが引きます。その後に親知らずを抜歯します」

 下顎から頬にかけて、ビリビリと電気が走るような鋭い痛みが出る病気もある。顔の感覚をつかさどっている三叉神経に沿って発作性の電撃痛が起こる三叉神経痛だ。

「三叉神経は目の上や下にも走っていますが、顎の痛みとして感じる人が多い。発作は顔の一部を触ったり、冷気に触れただけでも起こるので、冬の朝、顔を洗うときなどにビリッとくるのです」

 神経性疼痛なので、これも市販の鎮痛薬はまったく効かない。顔をあまり刺激しないように、早めに受診した方がいい。

「治療薬は歯科口腔外科でも出せますが、三叉神経痛は脳の病気が関係する場合もあるので、脳神経外科や神経内科のある総合病院を受診した方がいいでしょう」

【連載】受診までの「応急処置」

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