著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

大阪市はなぜ自殺者が多いのか?

公開日: 更新日:

■京都は東山区がワースト入り

 京都市からは、意外にも東山区がワースト9位にランクイン。東山区といえば、祇園の花街と有名な寺社などが混在する一大観光スポットです。しかも山裾には高級住宅が立ち並び、京都人ですら憧れるエリア。それでも自殺リスクが高いのは、祇園の色恋事の悩みから、自ら死を選ぶ男女が多いから……なのかもしれません。もちろん、勝手な想像に過ぎません。

 京都市では南区も高い数字(119.0)を示しています。こちらは京都市の「下町」といった風情のエリアです。首都圏でも下町は比較的高い数字になっています。人情に厚い半面、一人暮らしや貧困者が多いことが、高い自殺リスクにつながっているのでしょう。しかしその他の区はいずれも低く、左京区と西京区がベスト10に入っています。

 神戸市では、下町の兵庫区がワースト5位。その隣の長田区も120.9という高い数字になっています。この辺りは神戸市の下町エリアで、とりわけ新開地周辺は、日雇い労働者や一人暮らしの老人が多く集まっており、西成区などと共通のパターンが見られます。

【連載】大都市圏なんでも健康ランキング

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  2. 2

    「負けた」はずの琴桜が「勝った」ウラ事情…疑惑の軍配が大炎上《翔猿がかわいそう》

  3. 3

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  4. 4

    広島先発投手陣に忍び寄る疲労の影…9月は防御率が大幅悪化

  5. 5

    小泉進次郎氏「死ぬまで働け」戦慄の年金プラン “標準モデル”は萩本欽一…なんでそうなるの?

  1. 6

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  2. 7

    SMAPファン歓喜!デビュー記念のラジオ番組で思い出す「SMAP×SMAP」“伝説の5人旅”と再結成の実現度

  3. 8

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 9

    貴景勝は大関最短復帰が叶わずこのまま「引退」か…親方就任の準備はとっくに万端

  5. 10

    《柳田悠岐 #2》人並み以上のスピードとパワーを兼ね揃えていたがゆえの落とし穴