海外旅行を楽しむなら「3つの薬」を持参すべき
仮に現地で薬がなくなってしまうと、危険な状態に見舞われる可能性もあるので、血液サラサラ系の薬は忘れずに持参してください。
2番目に挙がるのが血圧を下げる②「降圧剤」です。高血圧は、心筋梗塞、心不全、不整脈、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症といった心臓疾患の大きな危険因子です。海外では環境が大きく変わって血圧も変動しやすくなるので、しっかりコントロールすることが重要になります。
3番目は、血糖やコレステロールを下げる③「代謝を改善させる薬」です。高血圧と並んで、高血糖、高コレステロールは、心臓疾患の重大な危険因子です。旅先で心臓疾患が発症したり、悪化させないためには、やはりきちんと薬を飲む必要があります。
最低限、この3つの薬を押さえておけば、大きなトラブルを起こすことなく、海外旅行を楽しめるでしょう。
■日本時間に合わせなくてもいい
もうひとつ、患者さんが海外旅行で頭を悩ませるのが「薬を飲む時間」です。海外は時差があるので、「いつ飲んだらいいのかわからない」という患者さんが多いのです。普段通り、日本時間に合わせて飲もうとすれば、現地では真夜中になってしまう場合もあります。これは、さすがに難しいでしょう。私が患者さんにおすすめしているのは、次のようなパターンです。