著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

前立腺がん手術は住んでいる場所で手術法が決まっている?

公開日: 更新日:

 全手術数で見た都道府県間の格差は、どのくらいあるのでしょうか。各県の手術の合計数と男性人口から、男性10万人当たりの手術数を計算して〈表〉にまとめました。また、前立腺がんの死亡率(男性10万人当たりの年間死亡人数)を併せて載せておきました。

■手術数と死亡率は関連なし

 手術がもっとも多かったのが香川県で、男性10万人当たり257件も行われていました。次いで熊本県、鹿児島県、広島県の順です。しかし上位の県には、これといった傾向は見られません。あえて言えば、西日本のほうが前立腺がんの手術に積極的、と言えるかもしれない程度です。手術が少ないほうでは三重県が最下位で63件、次いで富山県、新潟県の順です。こちらも地域的な傾向は見られません。

 トップと最下位の差は、4倍以上に達しています。ところが前立腺がんの死亡率には、さほどの違いは見られません。確かに香川県のほうが、三重県よりも低い数字になっていますが、その差は2・5(人/男性10万人)に過ぎません。その他の県を比べても、手術件数と死亡率の間には、はっきりとした関連は見られません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ