3年前に脳出血 ビリー・バンバン菅原孝「毎日がリハビリ」
■インタビューもステージも「リハビリ」
ですから、いまは毎日がリハビリだと思っています。たとえばこうしてインタビューを受けることも、ステージに立つことも、コンサートの構成を考えたり、仕事先に出て行くことも全部がリハビリです。気落ちしてしまうこともありますが、焦らずにこうした日々を積みかさねていくことが大事なんだ、といまは素直に思っています。
実際、病気をする前といまとでは、明らかに見える世界が変わりました。病気の人たちの気持ちが以前より理解できるようになったと思いますし、「頑張ってね」のひと言を意味のある言葉として投げかけることもできるようになりました。
コンサートには、僕と同じ病気やもっと重い病気の方、その家族も来てくださるのですが、みなさん声をかけてくれるんです。そうした方々のお話を伺うと、僕だけじゃない、大病を患っている方は本当にたくさんいらっしゃって、みなさん前向きに生きていることに逆に励まされます。同時に、僕が車イスで歌うことも、話すことも、こうした病気の方々へのエールになるのではないかとも思っています。