3年前に脳出血 ビリー・バンバン菅原孝「毎日がリハビリ」
朝、トイレでボーッとしているとき、突然、前のめりに倒れたんです。痛みはなかったのですが、手にも足にもまったく力が入らない。自分の体に何が起こったのかが分からないまま、ただ床に転がっていることしかできませんでした。3年前の7月の話です。
高血圧が原因の脳出血だったわけですが、救急車で搬送され、集中治療室に入り、血流を改善する薬の点滴治療を受けました。
治療を受けている最中、不安な気持ちのまま「どうして?」という思いにかられました。それまで人一倍、体を気遣って、1日90分のジョギングや腹筋を欠かさずに実践していたんです。食事にも気を付けていたし、年に1度の人間ドックも続けていました。こういうと「健康オタク」ととられるかもしれませんが、そういうことではなく、運動が好き、食事にこだわるのが好きという性分で、自然とそうなっていたんです。実際、この病気になるまでは、健康保険証を使ったことがなかったですしね。
また、僕らの仕事は体が資本とも感じていました。ステージでもレコーディングでも体力を使うし、体調を崩すと大勢のスタッフに迷惑をかける。体を大切にするのは仕事のひとつだと無意識に考えていたのかもしれません。