本当に怖いのか?<2> 気がついたら終わっていたは本当か

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「歯槽骨がやせてインプラントの埋入が困難と判断すると、患者さんの体から移植用の骨を取り出して補填する方法があります。この場合、手術部位が2カ所になります。人工骨の骨補填剤が使われることもあります。ただ、体内に異物が入れば、免疫組織が反応するのは当然。ですから、自身で骨を再生させて、人工骨を使わない方法も開発されています」

 インプラント治療の費用は、通常の保険診療と違って、歯科医師が自由に設定していいことになっている。そのため、初期費用こそ格安であるものの、後で細かく追加料金を請求され、総額では高くなるケースもある。

「よくあるのは1本○万円とうたっておいて、治療法の違いや、インプラントの上に載せる人工歯、治療期間中に使う仮歯、治療後のケア代などを次々と請求するケースです。それを避けるには治療費の総額の見積書を治療前に提示してもらうことです」

 ちなみに、インプラントは「インプラント体」(人工歯根=歯槽骨に埋入する主にチタンで作られたねじのような部分)、「支台」(アバットメント=インプラント体と人工歯冠をつなぐ部品)、「上部構造」(人工歯冠=歯冠部分)の3つからなる。

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