秋は死者が増える 深刻な脳卒中から身を守る7つの注意点
「こうした危険因子を持つ人は抗血栓剤ワーファリンを飲むといい。29の大規模臨床試験をメタ解析した結果、偽薬に対して64%の脳卒中予防効果が報告されています」
◆糖尿病の人は血圧管理
糖尿病は脳梗塞と脳出血のリスクをそれぞれ2・27倍、1・56倍にする。血糖コントロールは細小血管症(網膜症、腎症、末梢神経障害)リスクを抑制するが、厳し過ぎると逆に、死亡率が高くなるという。
「糖尿病の人は血圧を厳格にコントロールした人(平均144/82㎜Hg)は緩い人(平均154/87㎜Hg)に比べて脳卒中リスクが低かったとの報告がある。高血圧は脳梗塞、脳出血共通のリスク要因で、糖尿病の人は130/80㎜Hg未満が推奨されています」
◆虫歯、歯周病を治す
虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」は口の中の血管から侵入して、脳の血管に到達。そこでコラーゲンに結合して炎症を起こし、血小板による止血作用を妨げ、血管をもろくして、脳出血を引き起こす。