「先輩がした手術」という事情で再手術を断る外科医がいる
もちろん、表向きは「高リスクなのでウチでは手術ができません」といった説明をされます。患者さん自身の問題ではなく、まったく関係ない理由で再治療を受けることができず、路頭に迷っている患者さんがいるのです。
適切な再治療を受けて自分の身を守るためにも、患者さんは「医師側の事情で再治療を断られるケースもある」ということを頭に入れておく必要があります。たとえ、かつて手術を受けた病院で再治療を断られたとしても、他の施設や医師なら受け入れてもらえる可能性があるのです。
再治療のセカンドオピニオンを受ける場合、断られた病院と同じ系列だったり同じ地域にある施設、断られた担当医と同年代の医師は避けることが大切です。「あの先輩医師がやった手術だから……」というしがらみがない施設や医師に診てもらうためです。
そうした施設を選ぶには、病院ランキング本や病院のホームページなどが参考になります。治療実績をしっかり公表していて、自分に該当する症例を数多くこなしている施設を探しましょう。
かつてお世話になった病院で断られたのだから仕方がない……と再治療を諦めている患者さんはたくさんいます。しかし、実際は再治療が可能なケースも多いのです。再治療のセカンドオピニオンを受けることに遠慮は必要ありません。