高齢化で複雑になる緊急手術に備えて実践していること
毎日、自宅に帰って家族と一緒に過ごすことは、子供が小さい頃はその成長を目の当たりにできることもあり、リフレッシュになるかもしれません。
しかし、子供が成人すると、自分もそうだったように不要な干渉はお互いのストレスになってきます。さらに、車なら交通渋滞、電車であれば人にもまれながら通勤するのは非常に苦痛です。
また、私は食べたいものを食べるようにしていて、当然、出るものも出ます。人間はそうした自然なサイクルが妨げられると、大きなストレスを感じます。たとえば、朝からずっと会議が続き、食事もできない、トイレにも行けないなんて状況が続けば、ものすごいストレスを受けることになるのです。
そうした状況から便秘になったり、頭痛が起こったり、場合によってはそこから生活習慣病になって、突然死につながる可能性もあります。過労死というのは、おそらくそうしたガマンとストレスが積み重なることで引き起こされるのではないかと思うのです。
自分には自分のテリトリーのようなものがあり、その中で働くからこそ活躍できると私は考えています。そのテリトリーから逸脱してしまうと、ガマンが生まれ、それがストレスになる。だからこそ、しっかり手術の準備をするためには、常に自分がすべてわかっている環境に身を置いておきたいのです。自分にとっては、食事も仮眠もすべてが準備のひとつといえます。
自分の守備範囲内でしっかり準備を整えておけば、皆さんが大変なストレスだろうと考える夜中の緊急手術でも苦にならないのです。