高齢化で複雑になる緊急手術に備えて実践していること
それまで、私が緊急手術に携わるのは1カ月で1回あるかないかくらいでしたが、今は多い時で週に1回、平均すると1カ月に2~3回ほど関わるようになりました。
若手医師たちの間にも「いつでも天野を呼べる」という余裕が生まれ、緊急手術に対するチーム全体の対応が非常にスムーズになりました。それに伴って、当院の緊急手術の成績もよくなっています。
緊急手術ですから、当然、夜間に入ることもあります。その場合、そのまま通しで翌日の昼間も勤務するというわけにはいきませんから、定時の勤務は若い世代の医師に任せることになります。時間外の手術が増えることで苦労も増えたのではないかと思うかもしれませんが、何より患者さんのプラスになりますし、自分の満足度も高いので苦ではありません。
■患者にも病院にもプラスに
そうした緊急手術も含めて、院長業務として翌日に持ち越せないことがあれば今も病院で寝泊まりしています。
忙しい時期には、帰宅するのは週末くらいです。土曜日は他の病院で手術を行うことが多いので、休日は日曜日だけになります。でも、1日休めればそれで十分です。