その結果、入院した年に加え、過去3シーズン連続してインフルエンザワクチンを接種していた患者では、ワクチン接種をしていない患者と比べて、インフルエンザによる入院リスクが31%、集中治療室への入院リスクが74%、死亡リスクが70%、それぞれ低下しました。しかし、1シーズンのみの接種ではいずれのリスク低減効果も認められませんでした。
「インフルエンザワクチンには効果がない」というような記事をネット上で見かけることもありますが、インフルエンザが重症化しやすい高齢者では、やはり、シーズンごとのワクチン接種が肝要だといえましょう。