著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

チョコで脳卒中予防? 発症リスク調査の結果に“男女差”が

公開日: 更新日:

 2月のメジャーなイベントといえば、バレンタインデーがあります。何となくバブルのにおいがすると苦笑する人もいるかもしれませんが、いまだ健在です。

 さて、チョコレートの食べすぎは糖分やカロリーの過剰摂取につながり、健康に良くないとの印象もありますが、実はチョコレートが心臓病脳卒中の発症リスクを低下させるのではないか、という研究は複数存在します。ただ、多くの研究が欧米で実施されたもので、日本人に対する影響はあまりよく分かっていませんでした。

 そんななか、日本人を対象にチョコレートの摂取量と脳卒中の関連を検討した観察研究の論文が「欧州動脈硬化学会誌」2017年5月号に掲載されました。

 この研究では心臓病や糖尿病を発症していない44~76歳の男性3万8182人、女性4万6415人が対象となり、138種類の食品・飲料の摂取状況についてアンケート調査を行っています。研究参加者を1週間のチョコレート摂取量に応じて4グループに分け、男女別に脳卒中の発症リスクを比較検討しています。なお、結果に影響を与えうる年齢やライフスタイルなどで統計的に補正して解析を行っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇