朝の歯痛や知覚過敏なら「歯ぎしり」が原因ということも

公開日: 更新日:

 もう1つは上下の歯を強く食いしばるクレンチング。通常、上下の歯の間には数ミリの隙間があって、食事の時間を含めても1日のうちに歯がピッタリ噛み合うのは数十分程度に過ぎない。ところがクレンチングの人は昼夜問わず歯を食いしばっているため、歯の根元に負担がかかり、歯が割れたり、くさび状欠損ができたり、冷たいものなどが染みる知覚過敏を起こす。

「四六時中食いしばっているため噛むための咬筋や側頭筋が酷使され硬直しているため、患者さんの表情もどこか硬い」

 最後はタッピングといわれる、カチカチ音を立てて歯を鳴らすタイプ。こちらは患者も少なく影響も大きくない。

 では、深刻な歯ぎしりを治すにはどうすればいいのか?

「ナイトガードと呼ばれるマウスピースをつけるのも手ですが、注目はボツリヌス菌注射による治療です。無毒化したボツリヌス菌を過度に発達した咬筋に注射します。注射して3日くらいから食いしばりの力に変化があらわれ、6カ月程度効果が続きます。過度に盛り上がった咬筋がすっきりし、えらの張りがとれて、表情が柔らかくなると喜ばれています」

【連載】ストレスによる歯のトラブル

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動