皮膚筋炎で難病認定 山田雨月さんが語る“正直な気持ち”
それ以来、格安チケットを見つけては一人であちこち行っています。最近は東チベットを訪れました。見たい景色のために、普通の人が1時間で行く場所へ2時間かけて行く。そうやって元気になってきた感じです。
ただ、去年また数値が悪くなってしまって、プレドニゾロンの量が増えました。それだけでは効かず、点滴治療で1週間入院しました。
悪くなったら治療して休み、いい時は旅と仕事をするという繰り返し。この先も多分、ずっとそんな気がします。
今でも走れないですし、自転車はこげない、坂道はおぼつかない、段差は一段一段、手すりなしでは上りも下りも不安定です。ただ、幸い絵を描くにはあまり支障がありません。近頃は展示会に積極的に参加して、作品作りに励んでいます。
(聞き手・松永詠美子)
▽やまだ・うづき 広島県生まれ。1995年に別冊マーガレットの「くまちゃん」でデビュー。旅エッセー漫画「ヘキ地メシ」や皮膚筋炎になった自分を描いた漫画「ふいにたてなくなりました。」などを出版。9月1日(土)~9日(日)に「ラビットデパートメント」(横浜赤レンガ倉庫)にて「山田雨月フェア」を開催予定。