皮膚筋炎で難病認定 山田雨月さんが語る“正直な気持ち”

公開日: 更新日:

 初めに「あれ?」と思ったのは、お風呂で体を洗っている時、腕が凄く疲れたことでした。

 その時はただの運動不足だと思ったのですが、それから5年経った2014年の春には、枕から頭が持ち上がらず、ちゃぶ台につかまってやっと立ち上がる……という状態になりました。さすがに「これはただの運動不足じゃないな」と思いました。

 その直前まで、3週間のモロッコ旅行を楽しんでいました。旅先で筋力の衰えを感じるシーンは多々あったのですが、無事に帰国した直後の異変でした。

 決定的だったのは自宅アパートの階段でコケて動けなくなり、近隣の方に助けられた時です。「これは病院へ行かなくちゃ」と思いました。

 整形外科を受診すると、血液検査で筋肉の細胞が壊れたことを意味する「CK」(クレアチンキナーゼ)の数値が異常だと指摘されました。

 そして、日本赤十字社医療センターを紹介されたのです。決まっていた展示会までは何とか仕事をして日赤を受診すると、「恐らく皮膚筋炎だろう」という見立てがあり、検査入院となりました。皮膚筋炎は自己免疫疾患の一種で、肩回りや脚の付け根の筋肉に力が入らなくなり、重症になると寝たきりになる、国が指定する難病です。悲しくて涙が出ました。でも、私よりも広島から来てくれた母親のほうが泣いていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造