近づく子供の自殺最多の日…兆候と親の対処法を医師に聞く

公開日: 更新日:

「たとえば父親の暴力で離婚して母一人、子一人で暮らしている。そんな子が、ある日、母に恋人ができたことを知る。“たった一人のお母さんまで奪われてしまった”と思うかもしれません」

 友達関係も良好で一見、何の問題もなさそうでも学業不振による将来への不安に死ぬほど悩んでいる子供たちもいる。

 ただ、思春期を迎えた子供たちは弱みを見せたくないし、親に心配をかけたくないという思いも強い。学校でいじめに遭っていればなおさらだ。しかも「親に相談しても騒ぎになるだけで解決にはならない」と考える傾向がある。

「それでも自殺リスクのある子供はサインを出しています。学校でも家庭でも孤立しているかもしれないし、イライラして機嫌が悪くて、声をかけても返答がないかもしれない。それでも、親は声をかけるのをためらってはいけません。子供は話を聞いてないわけではない。親のかける言葉はすべて聞こえています。聞こえないふりをしているだけです。親は、子供を守る最後の砦です。だからこそ、親は子供たちの言動に注意を払い、いつでも見守っていると言葉で伝えていってほしいのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  4. 4

    金田ロッテはキャンプ中に「生理(性処理)休暇」を堂々と導入!監督就任翌年に日本一を達成した

  5. 5

    故みのもんたさん 闘病生活の中で本紙に語っていた「老い」と「人生最期の願い」

  1. 6

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希まさかの「先発白紙」はむしろプラス…《メジャーレベルではない》の声も

  3. 8

    山田涼介のソロ活動活発化で“亀梨和也のトラウマ”再燃…Hey! Say! JUMPファン戦々恐々

  4. 9

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇