秋の物悲しさはこれで解消 悲しくなったら空を見ろ

公開日: 更新日:

 2009年には身体空間と感情との関係において新たな仮説が提案された。「身体特異性仮説」だ。自分の身体を中心とした空間において、「上」「右」はポジティブな感情が、「下」「左」はネガティブな感情が紐付けされているという。実際に、上方向への運動をしているときには下方向への運動の場合に比べて良い思い出を多く想起することが報告されているという。「左」「右」の感情は左利きの人では逆転するという。

 この仮説を支持するものに米国大統領選での候補者演説の研究がある。右利きの候補者は良い話題をするときは右手のジェスチャーが左手のそれより多く、左利きの候補者はその反対の傾向が見られたという。

 感情を動作によって調整できる可能性があることはデジタルデバイスを使った実験でも証明されているという。山田准教授を含む研究グループは、液晶ディスプレイを指を滑らせて操作する

「スワイプ」が感情をどう変化させるかを調べた。

 実験では参加者に2つのことをお願いしたという。①タッチパネルで示された画像に対する感情を-3~+3の7段階で評価する。②画像が消えた後に画面に黒色のボールが出たら、瞬時にそれにタッチしてずらしながら画面の「上」もしくは「下」に動かす、だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情