年間8万人亡くなる中高年の3割は残念な最期を迎えている
3番手は自殺です。なんと6400人が、自ら命を絶ちました。
そして4番手が、僅差で脳卒中(約6300人)。血管が詰まる脳梗塞、血管が切れる(破れる)脳内出血、脳動脈瘤が破裂するくも膜下出血の総称です。全年齢では脳梗塞が圧倒的に多いのですが、中高年男性に限れば、まだ若いので脳梗塞は少なく、逆に脳内出血(約3100人)とくも膜下出血(約1700人)の比率が高くなっています。
これら上位4つを合計すると、約5万6000人。全死亡の実に7割を占めています。
ただ4大死因が多いことぐらいは、すでに多くの方がご存じのはず。さまざまな対策も講じられています。早期発見だけでも、職場健診、人間ドック、がん検診、ストレスチェックなどなど。治療法も日進月歩です。一般の関心が高いため、テレビも新聞・雑誌も、インターネットも、これらの病気の話題であふれかえっています。
逆に、残り3割の死因は、ほとんど相手にされません。しかし、その中には、心がけ次第で十分に予防できそうな、ちょっと残念なものが数多く含まれています。今回は、そんな気になる死因を、いくつかピックアップしていきましょう。