年間8万人亡くなる中高年の3割は残念な最期を迎えている
「中高年男性」という言葉はいろいろな場面で使われますが、その定義はさまざまです。ここでは40歳から64歳としましょう。その多くがサラリーマンや公務員です。
40代は、ここで踏ん張れば、部長の道が開けるかもしれません。50代、60代は、サラリーマン人生のゴールが見えてきました。完走までもう一息。しかし、気を抜いてはいけません。中高年男性には、思わぬ健康の落とし穴が、随所に隠されているからです。
政府の統計によれば、2016年の1年間に、7万9781人の中高年男性が亡くなりました。おおよそ8万人と覚えておくといいでしょう。ちなみに同世代の女性の死亡数は、男性の半分(3万9439人)でした。
中高年男性の死因1位は、言うまでもなく「がん」です。2万9000人が亡くなっています。
次いで多いのが心疾患。急性心筋梗塞など「虚血性心疾患」が約7000人。不整脈などによる「突然死」や「うっ血性心不全」が約5000人。その他の心臓病も含めると、約1万4000人が命を落としました。