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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

1年間42人 お酒の毒が回って亡くなる中高年は意外にも多い

公開日: 更新日:

 40~64歳の中高年男性の、決してメジャーではないが、ちょっと残念な死因といえばお酒です。

 健康志向もあって、「飲んべえ」はだいぶ減った印象があります。だから「お酒で亡くなる中高年なんて、大勢いるはずがない」。そう思っているとしたら、甘過ぎます。

 確かにお酒はメジャーな死因とはいえません。しかし、決してマイナーでもないのです。長年の毒が回って死ぬ人が、意外と大勢います。

 最も多いのが「アルコール性肝疾患」。2016年の1年間に、2085人も死にました。多くは肝硬変まで進んでしまった人です。またアルコール性肝炎(76人)・脂肪肝(19人)の段階の人もいます。肝硬変まではいってないからといって、安心してはいけません。

 次いで多いのが「アルコール依存症」。122人が亡くなりました。さらに大量飲酒が続くと「脳萎縮」を招きます。いわゆる「アルコール性認知症」です。これで亡くなった中高年男性は3人にとどまっていますが、海外での研究によれば、飲み過ぎは、あらゆる認知症のリスクを3倍以上も高めるとか。

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