国もそのつもりで動き始めている 「死ねない時代」が到来
「みなさんがお年寄りになるころには100歳まで生きるのが当たり前になっているかもしれません」「ちなみに100歳以上の高齢者は1980年には1000人以下(968人)でしたが、2012年ではその50倍の5万人を超えています。そうした点を考慮すると、95歳くらいまで生きる前提で老後の生活設計をした方がよいかもしれません」
この資料が作られたのは2013年。つまり「LIFE SHIFT」の出版の3年前です。国はその時点ですでに「人生100年時代」が到来することを予見していたのです。そして高校生に対して、せめて95歳を基準に人生設計をするようにと促しているのです。
当時の高校生(16~18歳)は、今では大学生や社会人(21~23歳)に達しています。
その世代が95歳以上生きるのが当たり前とするならば、中高年も90歳前後を基準に老後設計を立て直す必要がありそうだということを、理解できるのではないでしょうか。