胆のう手術後も精神的に苦しみ…武田双雲さんが学んだこと
それから、なんとか胆のうを温存しようとして病気の一因である油分を食事から一切排除し、中国人の先生がいる“気功”に通い始めました。東洋医学に希望を抱いたのです。そのために藤沢から東京まで電車で通いました。でも、体調は最悪で、いつ来るか分からない吐き気と「倒れたらどうしよう」という恐怖の連続でした。一番ひどいときはエレベーターのボタンを押す力もないくらいで、具合が悪すぎて何も考えられませんでした。
■診断から8カ月で手術を決意も…
そうやって8カ月間、養生したのですが、状態は悪いまま。食事は、おかゆみたいなものばかりで、力が出ない……。それなのに、仕事はどんどん入ってくる。テレビでも、イベントでも、本番ギリギリまでぐったりしているのが常になり、12年4月、ついに手術を決意したんです。
「なんでこんなになるまで放っておいたんですか!」と医師に言われるくらい胆のうは腫れあがって、周囲の臓器と癒着していたようです。それでも腹腔鏡手術で無事に摘出が完了し、たった2日間で退院。「さぁ、これでもう元気になれる」と期待しますよね? でも、精神的にはそこから先が一番つらかった。