70代後半で10人に1人が要支援以上に 働けるのは何歳まで?
健康寿命はほとんど当てになりません。しかし何歳ぐらいで介護が必要になるのか、大いに気になるところです。
厚生労働省の「介護保険事業状況報告」によれば、2017年1月時点での要支援・要介護者の人数は、約631万人(男性約195万人、女性約436万人)でした。
ちなみに要支援とは「日常生活はほぼ自力でできるが時々介助(手助け)が必要」でかつ「介護サービスを受けることで、生活機能が維持・改善できるかもしれない」状態とされています。要支援1と2に分かれており、2のほうが重症です。
要介護は1から5まで分かれています。要介護1はもっとも軽く、日常生活全般を何とかこなせるが介助や支援が必要な状態、あるいは軽い認知症が入っている状態です。要介護5になると、ほとんど寝たきりで、意思の疎通も困難になります。
定年後も軽い仕事を続けたいということであれば、要介護は言うに及ばず、要支援も避けたいところです。もっとも軽い要支援1でも、足腰がだいぶ弱っているため、立ち仕事や、移動が多い仕事は難しくなります。手先の器用さも失われます。