原因は3つ ピンピンコロリ手前のフレイルは予防できるのか
サルコは慢性疾患を今のうちから改善することと、あとは歯を大切にすることくらいでしょうか。自分の歯で噛むことが、食事をおいしく食べ、栄養を吸収するうえで大切です。また最近の研究によれば、噛むと脳の血液循環が活発になるため、認知症の予防にもつながるとか。
とはいえ、ロコモもサルコも主に老化が原因であり、結果でもあります。だから、筋肉を鍛えようとか、慢性疾患を治療しようと言ってみても、大きな効果は期待できそうもありません。
しかし、悲観的になる必要はありません。今の中高年が本格的なロコモ・サルコ年齢に達するのは20年も30年も先でしょう。その間に医学も技術も進歩しています。あと数年もすれば、ロボットスーツの力を借りて、ロコモの人が自由に歩き回れるようになっているかもしれません。
もっと究極の対策は、アンチエイジングに尽きるでしょう。肉体の老化を遅らせることができれば、ロコモもサルコもフレイルも、すべて解決できるわけですから。
そこで次回は、アンチエイジングの現状について見ていくことにします。