長く続く白い便と茶色の尿…胆道がんのサインを見逃すな
「胆管がんにはCEAやCA19―9などの腫瘍マーカーがありますが、早期発見にはつながりにくい。CEAは大腸がんの腫瘍マーカーとして発見された最も古い腫瘍マーカーで、食道、胃、肺などのがんでも数値が上がります。ただし、良性腫瘍や慢性肺気腫、糖尿病、肝炎などでも異常な数値を示します。CA19―9は膵がん、胆管がんの診断に適していますが、日本人の1割は生まれつきこの物質を作ることができず、他のがんでも数値が上昇することがあります」
正確な診断を得るにはCTやMRIなどの検査のほかに、超音波内視鏡などを扱える消化器専門の医療機関で診てもらう必要がある。それにはまず、胆管・胆のうがんを疑い、病院で診てもらうキッカケが必要となる。
「黄疸はその大きな手掛かりのひとつです。しかし、程度が軽いとなかなか気づきません。むしろ便の色が白くなってはじめて症状に気づく人もいるのです」
だからこそ白い便には十分注意すべきなのだ。