全身の対策を 体を老化させる「酸化」「活性酸素」の仕組み
ところがその過程で、ミトコンドリア内に大量の活性酸素が生じてしまうのです。反応性が強いため、活性酸素はそのままでいることができず、近くのさまざまな分子とすぐに結合(酸化)してしまいます。タンパク質、糖、脂質などとも反応しますし、DNAとも反応します。すると酸化された分子が劣化して、本来の働きを失ってしまうのです。つまり、錆びついてしまうわけです。そんな細胞内の錆が積もり積もって、やがて臓器を弱らせたり、顔のしわなど目に見える老化につながっていくのです。
酸化は体全体で常に起こっています。そのため、腕だけを錆びつかせないようにするのは、かなり難しい話。やるなら、全身の抗酸化対策をしなければなりません。