若者だけじゃない…「性嫌悪症」は中高年にも広がっている
塚田院長によると、日本ではとくに学校での個別の性への関心の差を考慮しない画一的な性教育が性嫌悪症発症に拍車をかけるケースもあるという。
「性教育が行われる小学校中学年から高校生までは体の発達や性への関心・知識の個人差が大きい。集団で均一的な性教育を受けると性的関心の乏しい女性のなかには肉体的に男性を受け入れることに強い衝撃を受け、性嫌悪症を発症する場合もあるのです。それは男性も同じです」
一方で、性的な目覚めが早いと思われている子供たちのなかにもAVなどで得た興味本位の性知識ばかりが豊富で正しい知識がないため、性行為に支障が出て性嫌悪症を発症するケースが増えているという。
「例えばいまの男の子のなかには正しい自慰を知らず、床にペニスを強くこすりつけるなど強い刺激がないと射精できない人がいます。その結果、結婚しても女性の体内に挿入しただけでは刺激が足りずに妊娠させられない男性もいるのです」
だからこそ、性教育は子供の成長に合わせて親が家庭で行うべきだと塚田院長は言う。