正診率は98% 世界初AI搭載「超拡大内視鏡」の実力とは
ただし、エンドブレインによって腫瘍・非腫瘍の感度、正診率は高まるが、「がんの発見率」は別物で従来通り医師の技量によって左右される。超拡大内視鏡とAIが威力を発揮できるのは病変が見つかった時だからだ。
実際の手順は通常の倍率で内視鏡を挿入していき、病変を見つけたら構造異型を観察し、倍率を520倍に切り替える。その状態で静止画を撮影すると、AIによって腫瘍である確率(%)が示される。どこで手を止めるかは、術者の経験によって違うという。
「私たちのAIを用いた内視鏡システムの共同開発は、まだまだ続いています。今度は『腫瘍の悪性度を識別するAI』と『大腸がんを発見するAI』を近いうちに発表できると思います」
AIが医療分野に普及すれば医療がガラリと変わることは間違いない。