原因はさまざま めまいをチェックする眼振検査の中身

公開日: 更新日:

 そのトラブルの原因として多いのが循環障害です。立ち上がった時にふらっとする起立性調節障害や貧血は、三角地帯への血流減少による酸素不足のため。眼振検査のほか、血圧測定や血液・尿検査などを行って調べます。

 内耳は、バランスを取る三半規管と耳石のほか、聴覚をつかさどる蝸牛の3つに分類。三半規管や耳石に異常があると、めまいが生じます。その代表が良性発作性頭位性めまいで、耳石の移動によって発症。靴の紐を結ぼうと下を向いた時、棚のモノを取ろうとして顔を上げた時、寝返りを打った時などに突然、回転性のめまいに襲われて不安になることがあるでしょう。

 突然片方の耳が聞こえにくくなる突発性難聴は蝸牛のダメージが原因ですが、三半規管などへの障害も往々にしてあるため、めまいを合併しやすい。メニエール病も、内耳の水膨れによるめまいと難聴を伴うことがよくあります。

 このような病態がベースにあるため、眼振検査のほか聴力検査が欠かせません。さらに突発性難聴は、内耳の障害や脳の異常と区別するため、脳のCT検査をプラスすることもまれではありません。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された