原因はさまざま めまいをチェックする眼振検査の中身
めまいは、耳鼻科で扱う病気ですが、平衡感覚に関係する内耳や視覚などの異常が重なっているケースもあれば、血圧や脈拍の変動、貧血などによって起こるケースもあります。原因がさまざまで、いろいろな病気が関係しているため、検査もたくさんあって診断に時間がかかることがあるのです。
その中でも重要なのが、眼振検査です。めまいがあると、体の平衡も乱れるため、目の動きも乱れます。その乱れた動きは、何かを見つめている時より、視界を遮った時によく表れるため、暗い部屋で特殊なメガネをかけて調べます。
そのメガネをかけると、検査を受ける人は目の前がよく見えず、医師には目の動きがチェックしやすいのです。
患者さんが座った状態で調べる自発眼振、寝た状態でチェックする頭位眼振、寝かせたり引き起こしたりした時の様子を観察する頭位変換眼振などのほか、眼振を電気的に記録する電気眼振図検査(ENG)もあります。
目の動きの乱れは、体の平衡が乱れるほどひどくなくても、その乱れを反映します。ですから、眼振の検査が重要なのですが、眼球の動きを制御しているのは、内耳と小脳と脳幹を結ぶ三角地帯で、めまいはそこのトラブルを暗示します。