胃もたれと胸焼け…がんとの結びつきが強いのはどっち?

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 皆さんご存じのように、逆流性食道炎や胃炎、胃潰瘍などが背景にあります。

 胃に入った飲食物は通常、逆流しません。食道最下部の通り道(噴門)が固く閉まるからです。残業で帰宅が遅くなって食べてすぐ寝るような生活が続くと、噴門が少しずつ開いて、胃酸が逆流するようになり、逆流性食道炎を起こすのです。肥満や過食、飲酒、喫煙などとの関係が深い。それで炎症が放置されると、やがて食道がんにつながります。

 胃炎や胃潰瘍が、胃がんと関係が深いことは説明不要でしょう。その点も加味すると、胸やけを放置するのは、よくありません。

 こうした病気をしっかりと見つけるには、食道や胃の粘膜の状態をつぶさにチェックすることが不可欠。胃カメラです。

 ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍の大きな原因で、その有無を調べるのも効果的でしょう。内視鏡で胃の粘膜を採取したり、呼気で調べたりできます。もしピロリ菌が見つかったら除菌をお勧めします。胸やけは将来、食道がんにつながる病気が隠れているかもしれませんから、放置しない。それが肝心です。
梅田悦生・赤坂山王クリニック院長

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