【急性心筋梗塞】30%が死亡…男性は夜、女性は朝が危ない

公開日: 更新日:

「逆に、血管が広がる夏は比較的心筋梗塞は起きないとされてきました。しかし、暑さに弱い人が増えて、猛暑が続くようになり、状況が変わりました。猛暑による脱水で、血液中の水分が減って血液が濃くなる。血液同士の摩擦で血小板が固まりやすくなり、これを核に赤血球や白血球がくっついてきて、血栓ができて、冠動脈を詰まらせるようになったのです」

 猛暑におけるAMIの増加率についての正確なデータはほとんどないが、2017年の3万人の患者を対象とした米国調査研究によると、猛暑で10%の発症増加が認められたという。

「夏場の心筋梗塞では、リスクのある高齢者はもちろん、40代の若い人も注意が必要です。炎天下に運動をしていて、胸が急に苦しくなる人が増えています。明らかに脱水症がきっかけで起こってくるタイプの心筋梗塞です。だるさやめまいなど、熱中症症状だけを訴えるAMIの人もいる。熱中症と症状が似ていることも多く、より注意が必要なのです」

 脱水で心筋梗塞が起きた場合、できる血栓が大きくなるため、症状が重くなる危険性があるとの指摘もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット