スマホ手放せない人は注意 ヘバーデン結節の正しい対処法
「へバーデン結節は英国の内科医が発見したことから名付けられた変形性指関節症です。変形性とは老化現象を意味します。男性の主治医が『老化です』と言ったのはそのせいでしょう。へバーデン結節は爪のすぐ下の第1関節(DIP関節)が赤く腫れたり曲がったりして痛みを伴うのが一般的です。親指にも表れることがあり、徐々に指の動きが悪くなり、痛みのために強く手を握ることができなくなる場合もあります」
人によっては第1関節の近くに水ぶくれのような透き通った出っ張りができることがある。これをミューカスシスト(粘液嚢腫)と呼ぶ。痛みはしばらくすると自然と治まるが、変形だけが進行する場合もある。
「手をよく使う人がかかりやすいといわれますから、パソコン、スマホのヘビーユーザーの将来が心配です。突き指をした人がその後遺症として突き指した指だけに症状が表れる場合もあります。原因はよく分かっていません。40代すぎの女性に多く表れることから、女性ホルモンの減少に関わりがあるのではないか、ともいわれています」
なかには関節リウマチと勘違いする人がいるがそうではない。関節リウマチでも指の変形は起こるが、関節リウマチは全身疾患であるため、膝など指以外にも変形が起こる点で変形性指関節症とは違う。変形性指関節症は指だけに起き、しかも特定の関節だけに発症する。その代表がへバーデン結節なのだ。