著者のコラム一覧
熊本悦明医師

1929年、東京都生まれ。東京大学医学部卒。日本メンズヘルス医学会名誉理事長、札幌医科大学名誉教授。現在は「オルソクリニック銀座」(東京・中央区)で、名誉院長として診療中。近著「『男性医学の父』が教える 最強の体調管理 テストステロンがすべてを解決する!」(ダイヤモンド社)がある。

医学的に明確な関係なし 男性ホルモンを補充してもハゲない

公開日: 更新日:

 男性ホルモンを補充しても髪の毛はOKなのだろうか?

「単刀直入に『男性ホルモンが多いとハゲますか?』と質問される方は結構います。そんな時は、医学的に明確な関係はありませんが、頭が薄いことを恥ずかしいと思うなんて冗談じゃない、男らしいと自慢すべきですとキッパリお答えしています(笑い)。単純に男性ホルモンが多いとハゲるのなら、男性ホルモンがピークの若い男性はみんな薄毛になる。でもそうとは限りません。脱毛につながるのは男性ホルモンの中でもジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるものです。毛根にある5αリダクターゼという酵素と男性ホルモンのテストステロンが結びつくと形成されます。DHTはAGA(男性型脱毛症)を引き起こす、つまり毛根をダメにするホルモン。この5αリダクターゼが多い、または活性が強い場合に、DHTが増加し薄毛リスクが高まるのです。ですからテストステロンばかりを責めるのはお門違い。そもそも、男性ホルモンとハゲの関連性は、医学的に明確な証拠はほとんどありません」

 薄毛の原因は、遺伝的なものや生活習慣、いろいろな要素が複雑に絡んでいる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ