風邪薬の服用法 ベストは「3大漢方から西洋薬へ」

公開日: 更新日:

「咳がつらいときに」「節々が痛む風邪に」……。

 ドラッグストアを見渡すと、風邪薬のコーナーにはさまざまな商品が並ぶ。

 どれも当てはまりそうで、なかなか選ぶのが難しいが、赤坂山王クリニックの梅田悦生院長は「風邪のひき始めなら、漢方薬が効果的です」という。

 医薬情報研究所エス・アイ・シーの医薬情報部門責任者で薬剤師の堀美智子氏が言う。

「3大漢方薬の葛根湯、麻黄湯、小青竜湯は、いずれも体を温めることで免疫力を高め、症状を改善します。熱があっても寒けがあるようなタイプに効果的で、体が火照るタイプには不向きです。『あれ、悪寒がしたな』と思ったら、それが風邪のひき始めで、軽い悪寒で肩が凝るときは葛根湯を、インフルエンザのような高熱でも寒けがして節々が痛むときは麻黄湯がお薦め。小青竜湯は、特に水のような透明の鼻水を改善する効果が高く、花粉症をはじめアレルギー性鼻炎にも最適です」

 ぶるっとして「風邪かも」と思ったときが、服用のタイミングだ。熱っぽくなって高い数値の体温計を見て、「ヤバい、風邪ひいた」というときは、タイミングを逃しているという。

■関連キーワード

最新の健康記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

  2. 2
    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

  3. 3
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4
    「今市事件」服役中の勝又拓哉受刑者「『有希ちゃんを殺してごめんなさい』って50回言わされた」

    「今市事件」服役中の勝又拓哉受刑者「『有希ちゃんを殺してごめんなさい』って50回言わされた」

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

  1. 6
    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

  2. 7
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  3. 8
    杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある

    杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある

  4. 9
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 10
    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見

    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見