“全身がん”の高須克弥さん「長生きすればみんながんになる」
痛みがあれば痛み止めを使うし、睡眠薬を飲まないと眠れない日々ではあります。人聞きは悪いですが「ドラッグ漬け」ですね。
がんが見つかるたび、次はどんな方法で制圧してやろうかと思うんです。最近、がんに取り込まれると光る物質というのがあって、それによって光っているところを内視鏡で取る。そんな治療を今度やります。
去年、チベット仏教の最高位であるダライ・ラマ14世にお目にかかった時、「僕はがんになりました。お助けください」と言ってみたんです。そうしたら「大丈夫。キミは死なない」と頬を優しくつねられました。僕は信者じゃないけれど、あれから体調が良くなった気がしています。
(聞き手=松永詠美子)
▽たかす・かつや 1945年、愛知県生まれ。医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。江戸時代から続く医師の家系に生まれ、昭和大学医学部在学中にイタリアやドイツなどで研修を受け、最新の美容外科技術を学ぶ。日本に脂肪吸引手術を紹介し、普及させた。人脈は多岐にわたり、メディアへの出演多数。総合格闘技K-1のリングドクターとしても活躍。紺綬褒章を何度も受章するなど社会貢献にも尽力している。