在宅勤務で太った体を元に戻す 食べるべき意外な食材とは
■食べる順番に注意する
長谷川さんの食べ方のポイントは、「肉だけを食べる」わけではないところだ。
「糖質はもちろんのこと、肉以外の食材も食べます。ただ、気を付けているのは食べる順番です。温かい汁物、なければ温かいお茶を最初に飲み、野菜やキノコ、海藻類をたっぷり取る。その後で肉や魚を好きなだけ食べ、最後にご飯やパン、パスタなどの糖質を食べます。汁物、野菜・キノコ・海藻類、肉や魚でお腹がかなり満たされているので、必然的に糖質の量は少なめになります」(長谷川さん)
肉は、もともと好きな牛の赤身肉が比較的多いそうだが、豚、鶏、羊肉など何でも食べる。また、野菜は大きめにカットされた歯応えがあるものをよく食べる。
長谷川さんの肉中心で食べる順番を考えた食事法を「理にかなっている」と評価するのは、管理栄養士の則岡孝子氏だ。則岡氏はクリニックで栄養指導も行っているが、「タンパク質+糖質」は実に痩せやすい食べ方だという。
「糖質を過剰に取るとエネルギーとして使われずに肥満細胞に蓄積され、太ってしまいます。一方、糖質なしで肉などのタンパク質だけを取っていると、やはりタンパク質がエネルギーとして用いられず、動脈硬化や疲労の原因になります。だから何らかの持病がある人を除き、タンパク質を多めに、糖質を少なめに取る食べ方が効率良く痩せられます。最初に汁物でお腹を落ち着かせ、野菜・キノコ・海藻類をたっぷり取って脂肪の吸収を抑制する食べ方もいいでしょう」(則岡氏)