コロナ禍で食糧危機はやってくるのか 国際機関が懸念表明

公開日: 更新日:

 感染が世界中に拡大し続けているため、各国がマスクや防護服、手指消毒剤、人工呼吸器などの輸出禁止を始めている。

「北米、欧州をはじめとするほとんどの国が、それらの資材の輸出を禁止する一方、アメリカやイギリスは関税を引き下げ、世界中からかき集めているところです。しかし不思議なことに、日本は医療材料などの輸出制限も関税引き下げも行っていません」(長浜バイオ大学・永田宏教授)

 首都圏や阪神地域で緊急事態宣言が出されたが、危惧された食料の買い占め騒動はほとんど起こらなかった。むしろ外出の自粛によって、スーパーには生鮮品を中心に食品があふれかえっている。食料の安定供給が続いているのは心強い。

 しかし、そう安心していられるのはいまだけかもしれない。先月31日、国連食糧農業機関(FAO)・世界保健機関(WHO)・世界貿易機関(WTO)が共同声明を出した。各国が行う新型コロナウイルス対策が、国際貿易と食料品のサプライチェーンに大きな混乱を招き、食料不足が生じる懸念があるというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース