新型コロナとインフル 同時流行に備えてやっておくべきこと
「今年は例年以上にインフルエンザワクチン接種希望者が増えるのは確実で政府も安定供給を例年以上に注視するでしょうから改善はされるでしょう。とはいえ、あらかじめ、通っている医療機関にインフルエンザワクチン接種が可能かどうかを含め接種時期を問い合わせておくべきでしょう」
気になるのは、製造されたインフルエンザワクチンが対象とするウイルス株の予想が的中するかどうかだ。
「日本のインフルエンザワクチンはA型2株、B型2株で構成された4価ワクチン。どの株を選んで作るかは、原則として世界保健機関(WHO)が推奨する株の中から、期待される有効性並びにワクチンの供給可能量を踏まえたうえで決定します。今シーズンは4株のうち3株が交代し、うち2株は新規株です」
もうひとつ確認しておきたいのが「かかりつけ医」だ。新型コロナ感染が疑われた際の相談先は、これまで保健所などが担ってきたが、早ければ10月以降はかかりつけ医など身近な医療機関が主体となる。保健所の負担を減らすためだ。
「感染が疑われる人はまず、『かかりつけ医』など身近な医療機関に電話相談して、どの医療機関を受診すればいいのかなどの指示を受けることとなります」